水からの伝言

私よりもずっとスピリチュアルに詳しかった夫が、付き合い始めてすぐの頃、私に「これを読んでみて!」と貸してくれた2冊の本があります。

そのうちの1冊が、江本勝さん著の水からの伝言という本です。
本というよりは、様々な水の結晶写真が載っている写真集ですね。

私は活字嫌いで、字の多い本は苦手なので、2冊のうち、写真の多いこちらの本から、先に手に取りました。

ペットボトルの水に「ありがとう」や「愛」などのポジティブな言葉と「ばかやろう」や「殺す」などのネガティブな言葉を書いた紙を1つずつ貼って中の水に見せたり、そのように声をかけて、何日かおいてから、それぞれのペットボトルの水の結晶を観察したそうです。
「ありがとう」の方は、とても整ったきれいな六角形の結晶になり、「ばかやろう」の方は、いびつで崩れた結晶になったという話です。

私たち人間の肉体は、約60%が水でできています。体の大部分を占める水分に、どんな言葉を投げかけることが大切かを教えてくれた貴重な本だと思います。
読み終わった時、私は大変感銘を受けました。
それまでの人生で、私は自分や他人にきたない言葉を投げつけてばかりだったと反省しました。
自分の発する言葉に気をつけているつもりでも、無意識に、人や自分を傷つけていたかもしれません。
より「言霊(ことだま)」に気を配る様になりました。

私にとっては、大変ためになる本でしたが、世の中には様々な方がいるので、この結晶写真は、科学的根拠のない疑似科学であると批判した方もいたようです。

世の中、自分の味方になってくれる方が5割、自分の敵になって自分に気付きを与えてくれる方が5割と聞いたことがあります。
ということは、私が生涯で出会う人の半分は、私とは考え方が違う人ということになります。
あとの5割の敵を手懐けて自分の味方にしようとするより、半分は自分と合わない人だと割り切ってしまえば気持ちもラクかもしれません。

私は、目に見えないものこそ大切だと思っているので、科学的根拠より、精神世界の分野を大事にしていますが、反対の考え方の人の言うことも一理あるなぁとは思います。
その人の意見も一応は聞いた上で「でも、私はやっぱりこっちの考え方が好きで、ワクワクする!」というほうを選ぶと、自分に一致して、楽しい人生が歩める気がします。