床磨きは自分磨き ②

『全捨離』提唱者の櫻庭露樹さんが「床磨き」の大切さに気づいたのは、ある友人Aさんの話を聞いたことがきっかけだそうです。


Aさんが、美容室を始めた時のことです。

オープン当初から、その美容室は評判になり、予約の電話がひっきりなしに鳴っていました。

その現象に、Aさんが傲慢・天狗になってしまったからかはわかりませんが、ある時を境に、客足が途絶えたのだそうです。

もともと不思議なものが見える、霊能者であったAさんは、ある時、店の前に、古代の日本の神様のような身なりをした方が、怒った表情で立ってらっしゃるのを見たそうです。

Aさんは、こう尋ねました。

「自分が傲慢だったが故に、神様はお怒りなのですね。どうしたら、お許しいただけますか?」

すると、その神様は「床を磨け!」と答えたそうです。


その日からAさんは、毎日両手・両膝をついて、「ありがとう」と言いながら、丁寧に床を磨き続けました。

1週間後、気がつくと、店の前に立っていた神様がいなくなっていたそうです。

そのとたん、店に、また予約の電話が鳴り響くようになったとのことです。


そのAさんの話を聞いた日、帰宅した櫻庭さんは何気なくテレビをつけたそうです。

すると、そのテレビでは、和歌山のとあるミカン工場の特集をしていました。

経営難に陥っていたそのミカン工場は、立て直しを図るため、従業員の方たちで、打開策を話し合ったそうです。

一人の女性従業員が「工場が汚いので、掃除しては?」と提案しました。

その日から、従業員全員で、工場の床などをピカピカに磨き上げたところ、ついにV字回復を果たし、そのミカン工場は、経営難から脱却したのだそうです。


一日のうちに、2つも「床磨きの奇跡」を目の当たりにした櫻庭さんは、床磨きの重要性を実感したそうです。


床磨きをすると、不思議なことに、商売をやっている方にはお客さんが入ってくる、個人には幸運がやってくる、と私は理解しました。


私が、どのくらいの期間床を磨き続けたら、幸運がやってくるのかはわかりませんが、何かおもしろい現象がやってくると信じて、これからも毎日続けていくつもりです。