暦の読み方①〜六曜・十二直とは?

先日、東洋占星術からみた3月の運勢についてご紹介しましたが、危険日・大吉日のところに、先負や赤口、危(あやぶ)や建(たつ)などの表記がありました。


先負や赤口などを六曜(ろくよう)』と言い、

危(あやぶ)や建(たつ)などを『十二直(じゅうにちょく)』と言います。

本日は、それらの読み方と意味について、ご紹介したいと思います。


そもそも、暦には『暦注(れきちゅう)』が書かれていることが多いですが、『暦注』とは、暦に記載される日時・方位などの吉凶、その日の運勢などの事項のことです。


暦注の大半は、陰陽五行説(世界を2つの陰陽と木・火・土・金・水の5つの元素からなる考え方)

十干十二支(十干である、きのえ・きのと・ひのえ・ひのと・つちのえ・つちのと・かのえ・かのと・みずのえ・みずのと、と十二支である、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥を合わせたもの)

に基づいたものです。


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暦の上段には、日付・曜日・二十四節気(啓蟄春分など、一年を二十四等分した季節の名称) など

中段には、十二直(→②)、

下段には、選日(三隣亡や一粒万倍日など)・九星(一白・二黒・三碧・四緑・五黄・六白・七赤・八白・九紫のこと)・暦注下段(日々の吉凶)など

が書かれています。


また、六曜(→①)は、日付の下に書かれることが多いのですが、これも暦注に入れます。


六曜(ろくよう・りくよう)

暦注の一つで、「日」と「時間」の吉凶を占う指標。

先勝(せんしょう・さきかち・せんかち)→午前は吉。午後は凶。

友引(ともびき)→正午は凶。葬儀は慎む。

先負(せんぷ・さきまけ・せんまけ)→午後は吉。午前は凶。

仏滅(ぶつめつ)→凶日。万事慎むべし。

大安(たいあん)→吉日。万事に支障なし。

赤口(しゃっこう)→正午のみ吉。朝夕は凶。


②十二直(じゅうにちょく)

北斗七星の柄杓(ひしゃく)が、季節によって指す方角を、十二支に割り当てたものです。

建(たつ)→吉日。「万物を建て生じる日」事始め、婚礼、移転、神仏の祭祀、棟上げ、衣服の着始めは吉。土木工事、蔵開きは凶。

除(のぞく)→吉日。「障害を取り除く日」井戸掘り、医師の治療、神仏の祭祀は吉。婚礼・旅行・金貸しは凶。

満(みつ)→吉日。「全てが満たされる日」旅行・婚礼・移転は吉。土木工事、鍼灸、服薬・投薬始めは凶。

平(たいら)→吉日。「物事が平らかになる日」謝罪・仲直り、婚礼、旅行は吉。種まき、穴掘りは凶。

定(さだん)→小吉日。「善悪が定まる日」開店、結婚、移転、種まき、将来の計画や基礎を固める日として吉。旅行、訴訟は凶。

執(とる)→小吉日。「執り行う日」婚礼、祭祀、種まき、勉学始め、採り入れは吉。旅行、金銭の出し入れは凶。

破(やぶれ)→凶日。「物事を突き破る日」訴訟は吉。祝い事、契約事は凶。

危(あやぶ)→凶日。「物事を危惧する日」祝い事、祭礼は控えめが良い。旅行、登山、海水浴、開店、挑戦(ギャンブル)は凶。

成(なる)→小吉日。「物事が成就する日」新規事、移転、開店、結納、成約・成立は吉。談判、交渉は凶。

納(おさん)→小吉日。「物事を納め入れる日」収穫、商品購入、納金、納税は吉。結婚、見合い、葬式は凶。

開(ひらく)半吉日。「開き通じる日」建築、移転、開業、結婚は吉。葬式、便所造りは凶。

閉(とず)→凶日。「すべてを閉じ込める日」金銭出納、建墓、納骨は吉。結婚、開店、旅行、事始めは凶。