こういう人に、私はなりたい!②〜感謝婦人
小林正観さんは、著書『豊かな心で豊かな暮らし』の中で、作家・三浦綾子さんについて触れています。
三浦綾子さんのエッセイ集の中に『感謝婦人』という話があるそうです。
三浦さんは、北海道・旭川市に住まわれていましたが、旭川で、夏の一番暑い時に、二十日間連続して雨が降ったことがありました。
旭川の人たちは「長雨で困ったものですね。洗濯物が乾かないですよね」などと言い合っていたそうです。
三浦さんたちの友人に、なにがあっても「ありがたいことですよね。神様に感謝ですよね」と言うのが口癖の『感謝婦人』と呼ばれる方がいました。
この方なら、今回の長雨についてどんなことをおっしゃるのだろう、と聞いた方がおりました。
「二十日間も長雨が続いて、本当に困ったものですね」
そうすると、感謝婦人はにっこり笑ってこう答えたのだそうです。
「ありがたいことですよね。神様に感謝ですよね。この長雨を、もし一日で降らせたならば、川が氾濫したりして、多くの方が困ったでしょうね。限りなく優しい神様は、この長雨を二十日に分けて降らせてくださったのですね。」
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二十日間の長雨に対して、大半の方が「困ったものですね」と答える中、「ありがたいことですよね」と答えられる感謝婦人には頭が下がる思いです。
一見、マイナスな出来事でも「全てに意味があるんだ!」と捉え、いつでもプラスに変換し続けられる人間になりたいものです。